「星巡る方舟はまだ公開していないぞ」
「それとは別の映画だ」
「追憶の航海か?」
「それとは別の映画だ」
「それはなに?」
「インターステラーだ」
「ヤマトもガミラスも出てこないどころか、宇宙戦艦も異星人も出てこないぞ」
「インターステラーって、大人向けにまとめ直したヤマトなんだよ。大人向けになれば、宇宙戦艦も地球人そっくりの異星人も排斥される。それは子供っぽすぎるのだ」
「では、どこが似ているわけだい?」
「主にヤマト用語で列挙してみよう」
- 地球が滅亡の危機に瀕している
- 移住先を探す
- 秘密裏に宇宙船を作っている
- 宇宙船の旅立ちを見送る藤堂長官
- ワームホールという名のワープを行う
- 水の惑星が出てくる
- 巨大な波に呑まれて大変。脱出を余儀なくされる
- まってくれ~(ガシャン)
- パパを嫌ってしまう美雪ちゃん (でもパパに助けられる)
- 嘘を告白する沖田艦長
- 沖田艦長が死んじゃう
- シド、回転に同期を維持
- その大陸は海に沈むと言っているのに本気にしてくれず結局死んでしまう薮
- 速度を稼ぐためにブラックホールでターンする
- ブラックホールの中に住んでいるらしい謎の人達
- ユーモア担当のアナライザー
- 冷凍睡眠カプセルで寝ちゃう
- 人類滅亡までの期限は切られていないが、残り燃料で限界点が明確になっている
- 宇宙の彼方からみんなで泣ける通信
- 最終的に行き着く先は愛だよ愛
「それで君はどう見た?」
「【日本人じゃなくたってヤマトは作れるんだぞ】」
「それに対して君はどう感じた?」
「【日本人だってヤマト作れない人は多いんだぞ】」
「ぎゃふん」
大人向けのヤマトという問題 §
「だからね。大人向けのヤマトにはヤマトもガミラスもあり得ない。滅亡に瀕した地球まではあっても良いが都合の良い宇宙からの侵略者は消える。イスカンダルもスターシャも消える。ワープも無い。波動砲も無い。そいうことだ。それは既に冥界譚で提示した通りだ」
「つまりなんだ?」
「だからね。SBヤマトでガミラスが大幅に変質し、イスカンダルという独立した星が消滅して、スターシャという人間も消滅したのはその方向性を考えれば妥当なことなのだよ。足りなかったのは、無理のある設定を全部消してしまう心意気だが、そこまで行くと既に宇宙戦艦ヤマトではなくなってしまうからな。難しいかもしれない」
アナライザーの問題 §
名前: トモネコ
本文:
・映画感想宛・
今日、インターステラ―を観てきました。
もし、トーノ様も
御覧になる予定でしたら
読まないで下さい。
(空欄をもうけました)
上映時間が長く(2時間47分!)辛いですが
最後は泣けました。
冒頭はヤマトの滅亡する地球をリアルに描いている感じでした。
最後は真面目なトップのようでした。
2001年を強く感じましたが町山氏は2001年とフィールド・オブ・ドリームスを合わせた作品と語っていました。また、極力C.Gの使用は避けたそうです。
監督は人類に外(宇宙)に目を向けて欲しいがテーマだそうです。
リアル・アナライザーも登場しますが、イマイチ作品内では浮いている感じでした。
「リアル・アナライザー、いいじゃないか。最高だよ」
「えー」
「何か勘違いをしているオタクは多いと思うが、ロボットは人の形をした機械という意味ではない。人の仕事を肩代わりするものがロボットなのであって、目的に応じてどんな形になっても構わない。そういう意味でフィクションが描くロボットは人の姿に似せすぎだ。その悪癖の影響で、間違ったイメージが流布されているけれどね」
「で、このリアル・アナライザーはどこがいいの?」
「嘘も付けばユーモアも言えるところだな」
「それは人型より重要?」
「当然だ。段違いに高い水準が必要だ」